昨日、東北宮城県の舞草刀研究会より、冊子が送ってきました。平成25年度に東北気仙沼市に浜田市から災害復興職員として派遣され、縁あって訪問した「中鉢美術館」館長の進めにより個人会員になっていますので、毎年研究報告書としていただいています。
当研究会は日本刀の研究団体ですが、全国(世界)に100名以上の会員を有し、その研究内容は奥州、大和、九州と広く、内容は日本でもトップクラスと思います。日本刀のルーツは岡山の「備前長船」との思い込みと浅い知識しかなかったので、東北が日本刀のルーツと知った時には相当のカルチャーショックを受けました。
今回の冊子から、鉄と世界の文明社会(勢力争い)のことが連載として始まり、
兵庫県会員の個人投稿でありながら、その内容の深さと分析の鋭さに驚きました。わたくしの知識の未熟さを再認識させられたのです。それとともに、派遣中に読みました「銃・病原菌・鉄」のことを思い出し、今一度読み直してみようと思いました。
さて、水環境再生ですが、平成になって鉄と環境問題が大きく関係していることがわかってきました。気仙沼市畠山氏の「森は海の恋人」運動や海の磯焼け問題と鉄との関わり等、広がりを見せています。また、御存じのように山陰地方はたたら文化の中心として、長く日本の鉄文化を支えてきたところなので、この観点で水環境再生を掘り下げていけばとも考えています。
東北は平泉の文化とともに、「源義経終焉の地」とされており、多くの義経文化が存在します。伝説の人なのですが、驚くなかれ島根県浜田市にも名刀を求めて、義経が訪れたとの話があります。「長浜刀」の名が残っているほど、水上飛行機デモフライト予定地「長浜」はかって日本刀の一大産地であり、海外輸出産業の中心であったとのこと。石見地方でもたたら製鉄は大きな経済産業であったのですね。
事務局より
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